大阪 整体 自己恒常性 | 整体は大阪心斎橋のエルンテ整体院
ここでは体の不思議な自己調整する性質について、お話致します。
この性質が自動的に働いているおかげで、私たちは毎日健康で生活できるのです。
自己恒常性とは何でしょうか?
人間の身体には自己恒常性(ホメオスタシス)と呼ばれる機能が備わっています。
聞き慣れない言葉かもしれませんね。
自己恒常性とは
「人間の体が絶えず体の外側や内側からの変化を受けながらも、体の働きや
そのつながりが常に安定するように保つ働き」
のことを表しています。
人間が生きていくためには、体の内外の環境に変化した時に、その変化に合わせて
できるだけ安定した状態を作り出そうという働きが体に起こります。
この働きは、環境によって生じた変化を打ち消したり緩めたりする逆の方向性を持っています。
例えば夏の時期には屋外は暑いですから、冷たい物を食べたり飲んだりしたくなります。
これは外気温の上昇に伴って体温が上がりやすくなるので、逆に体を冷やそうとする働きが起きているのです。
この自動コントロールの能力が増すことによって、人間はそれだけ周囲の環境から独立して自由に活動できると言われています。
実際、体の中でどのように働いていますか?
自己恒常性は以下のような働きを体内で行っています。
- 体温が一定に保たれている
- 体の血圧が保たれている
- 体内の水分や、体液の浸透圧が保たれている
- 傷口がふさがる
- ウィルスなどの病原微生物を体内から排除する
ホメオスタシスの維持に有効に働くのは、自律神経系・内分泌系・免疫系であり、
これらは「ホメオスタシスの三角形」と呼ばれることもあります。
アメリカのキャノン博士はとくに自律神経系の働きに注目しました。
自律神経の働きにより、たとえば体温は無意識のうちに自動的に調節されます
(体温調節能力は鳥類と哺乳(ほにゅう)類のみ備わっています)。
また上記の「傷口がふさがる」「ウィルスなどの病原微生物を体内から排除する」は
「自己治癒力」と呼ばれる機能であると言えます。
自己恒常性には自律神経系が大きく作用し、また自己治癒力も含まれているのです。
日常における自己恒常性の具体例
体温の調節
人間の体温は約36~37度で一定に保たれています。
夏の暑い時や、熱いラーメンを食べた時に、人間は汗をかきます。
これは、汗を出すことによって体温を下げようとしているのです。
反対に、冬の寒い時や、冷たいアイスクリームやかき氷をたくさん食べた時に、
人間はぶるぶると体がふるえます。
これは、ふるえることによって発熱し体温を上げようとしているのです。
風邪の際の発熱
風邪の際に体温が上がるのは、炎症物質によって調節の目標温度が高まるからです。
これは、病原体が熱に弱いという性質を利用した抵抗活動なのです。
(ちなみに解熱鎮痛薬はこの目標温度を強制的に下げることで解熱させているのです)
好転反応
整体などを受けた後で、体内の組織は「元のあるべき状態」へと変化していきます。
その際に、発生した老廃物などを体外へ排出しようとする働きが起こります。
これが好転反応と呼ばれる働きであり、自己治癒力が活性化する過程で起こる現象です。
具体的には、ぼーっとしたり、眠たくなったり、痛みが少しもどったりということがありますが、
最大2日ぐらいで治まります。