身体化徴候 | 大阪心斎橋のエルンテ整体院
このページでは、最近の研究で明らかにされている心が体に及ぼす影響、そしてその結果である身体化徴候について詳しく説明しています。
体の不調と心理的ストレスの関係
あなたは職場、ご家族やお友達とコミュニケーションをうまくとっていますか?
そして気持ち良く充実した日々を送っていますか?
最近の研究において、体に現れる不調や痛みの根本的な原因の多くが、人間関係が元で起こる心理的なストレス(=心理社会的ストレス)であると言われています。
あなたが現在感じている体の不調は、もしかしたら人間関係のストレスが原因かもしれませんね。
身体化徴候
心理社会的ストレスに伴なう自律神経失調症の機能的な症状であり、専門科では器質的な原因が明らかにされない、例えば
- 頭痛
- めまい・耳鳴り
- 息苦しさ・動悸
- 下痢・便秘・吐き気を含む胃腸の不調
- 肩こり
- 手足の冷え・しびれや筋肉の痛み
- 腰痛・背中のはり
などの臓器系および運動器系の症状も含まれる、いわば身体に現れるストレス反応を指します。
その他
- 機能性頭痛のうちの緊張性頭痛
- ストレス性のめまい
- 心臓神経症
- 機能性ディスペプシア※
- 過敏性腸症候群
と呼ばれるものも含まれます。
このような身体化徴候の現れがさらにストレスとなって痛みを抑制できなくなり、体全体の体調不良や痛みを引き起こすという悪循環に陥ることもあります。
また筋肉や骨格の問題よりも心理社会的ストレスの影響が強い腰痛の方は、様々な身体化徴候を併せ持つケースが多くなります。
またこのような方は必然的に抑うつ的になりやすいです。
※胃の痛みや胃もたれ、みぞおちの痛みなどさまざまな症状が慢性的に続いているにもかかわらず、内視鏡検査などを行っても、胃潰瘍・十二指腸潰瘍や胃癌などのような異常が見つからない病気。機能性胃腸炎と呼ぶこともある。
心が弱いと、例えば腰痛などの症状が出るのでしょうか?
結論から述べると、答えは「NO」です、心が弱いからではありません。
よく「心因性」「精神的問題」「ストレス」という言葉が痛みや症状の原因の一つとして語られることがあります。そういう風に自分の事を言われた方は「心が弱いために腰痛になった」と勘違いし、治療や整体を受けても快復が進みにくくなることがあります。
ストレスの多い現代社会では誰にでも起こりうる脳機能の不具合が、運悪くちょっと強まっただけなのです。
自分自身の中で「見て見ぬふり」とか「臭いものにふたをする」のではなく、抱えている精神的ストレスに素直に向き合う方が、結果的に症状から早く快復できるのです。
出典:「ホントの腰痛対策を知ってみませんか」労災保険情報センター
松平浩/小西宏昭/三好光太/笠原諭