心身の緊張と症状の関係 | 大阪心斎橋のエルンテ整体院
このページでは、心身の緊張と身体に現れている様々な症状の関係、そして緊張に気づき、ゆるめ、緊張のオンオフを適切に取れる方法について説明しています。
心身の緊張が不調につながっていく
開院以来たくさんの方のお体を拝見しております。
心と体は互いに影響し合っているとの観点から、
- 体の様々な不調の多くは、緊張により作り出されている
- 実は心の緊張が体の緊張につながっている
という側面が見えてきました。
信念・感情・行動の関係
心理学において、人間には以下のような行動パターンがあると言われています。
信念 → 感情 → 行動
信念とは「○○は●●である」「△△は□□でなければならない」など、心の中にある生きていく上での了解事項や決定事項であったりします。
例えば、お酒の好きな方だと「ビールは●●社でなければならない」というのが信念です。
次に感情は「楽しい」「悲しい」「怒り」「喜び」など心の動きですが、これは信念によって大きな影響を受けています。
例えばAさんに「世の中の男性は男らしくあるべきだ」という信念があったとします。
男性BさんがAさんから見て男らしい態度・発言・行動を取ったりすると、Aさんには肯定的な感情(うれしさ、よろこびなど)が湧きやすいです。
AさんはBさんに対して友好的に接したり賞賛したり、好意的な態度や行動を取るでしょう。
しかし、BさんがAさんにとっての男らしくない態度・発言・行動を取ると、Aさんには否定的な感情(いかり、かなしみなど)が湧きやすくなります。
Bさんに対、嫌悪感を示すような態度を取ったり、軽蔑するような行動や発言を行う可能性が高くなります。
心の緊張が体に現れる仕組み
この「信念→感情→行動」の一連のパターンは、一つの仕組みとして本人のうちに無自覚に存在しています。緊張とは心の状態であり、自動反応的に起こるものです。
では、緊張が起こる時の感情はどんなものでしょうか?
例えば「月曜の朝一に職場で会議がある。自分はその時進捗状況を発表しなければならない」と想像したら、どんな感情や気分になりますか?
恐怖、不安、興奮、驚き、焦りなどを感じるかもしれませんね。
こういう緊張状態はいわゆる緊急的状況あるいは生命の危機的状況と似ています。交感神経が高ぶっている状態です。
体はこれに素早く反応します。心臓の鼓動は早まり、呼吸は浅くなり、筋肉を収縮させて緊張状態におくのです。
本当に緊急な事態が起こり、自分や家族、知人に危険が迫る場合、緊張してすぐに対応できることは大切です。
しかし問題は、緊急でない状況で緊張状態が続くことなのです。
緊張がとけないのはどうしてなのか?
筋肉は骨格を支えるために「最低これだけ」という具合の緊張状態にあります。しかし関節が痛くて動けない、慢性的に痛くて体が固いという場合は、どこかの筋肉の緊張し過ぎがずっと続いているサインなのです。
慢性的な不調が続いたり、ある条件になると体が思い通りに動けなくなる場合は、不必要な緊張が起こっている可能性があります。
人間は親・兄弟など家族、友達、教師、知人など周辺の人間関係や環境から大きな影響を受けて成長していきます。
その過程でトラウマ(心的外傷)を少なからず受けることも分かっています。ただしその多くは、成長過程における健全な人間関係の中で、自然と癒されていきます。
しかしそのトラウマが解消されずに残っている場合には、様々な身体化症状を起こすことがあるのです。
トラウマが残っている場合、それに似たような状況が現われると心は自動的に反応し、体を緊張状態にしてしまうのです。