来談者中心療法 カウンセリング | 大阪心斎橋のエルンテ整体院
このページでは、当院で重視しているカウンセリングの手法「来談者中心療法」について説明しています。
カウンセリングについてよく知らないという方は、まずは先にこちらのページをご覧頂くと、より理解しやすくなります。
来談者中心療法って何ですか?
「来談者中心療法」とは、臨床心理学者カール・ロジャーズとその共同研究者たちにより提唱され展開している心理療法の一派を指します。
その名称は、ロジャーズによって、非指示的療法→来談者中心療法→人間中心療法へと、時代を追って改名されています。
来談者中心療法では、カウンセラー側の知識の量や権威は不必要とされています。
それよりもカウンセラーの態度、すなわち無条件の肯定的関心、共感的理解、自己一致をどう実現するかが重視されtているのです。
なお、ロジャーズははじめて心理療法を受診する者を「患者」ではなくクライエントと称しています。
※以上ウィキペディアより一部引用
カウンセラーの態度その1:無条件の肯定的関心
どんな人でも、その人はその人であってよいはずです。
恐怖、混乱、苦痛、憎悪、悲嘆、勇気、歓喜などどんな感情であっても、その人が感じるように感じ、考えるように考え、経験するように経験することを妨げないこと。
これが無条件の肯定的関心なのです。
逆に条件付きの関心とはどんなものでしょうか?
話を聴くカウンセラー自身の価値観の色づけをして見たり聞いたりする評価的態度を指します。
条件付きの配慮・尊重・関心は、肯定的になったり否定的になったり態度が定まりません。これでは「どんな人でも、その人はその人であってよい」という姿勢から離れてしまうのです。
クライアントの経験や言葉や態度が鬼のようであれ仏のようであれ、そのままあたたかく受け入れるということが大事なのです。
カウンセラーの態度その2:共感的理解
共感的理解とは、クライアントと共にクライアントが感じているかのように感じ取り、しかもクライアントの感情の中に巻き込まれないような理解の仕方を指します。
「感じ」を共有しあう理解の仕方であり、話を遮らず最後まで聴くことが大切です。
その他、以下のような理解の仕方があり、共感的理解とは区別されます。
診断的理解・・・クライアントについての様々なことを外から客観的に理解しようとする心の向け方もしくは態度。背後の事情を聞き出す・思い悩む原因を診断する。
同情的理解・・・クライアントとよく似た体験をカウンセラーが持っている場合、クライアントに対する同情心が芽生え、相手の感情に巻き込まれてしまう理解の仕方。
ちなみによくあるのが「あなたをよく理解できる」「あなたの気持ちはよく分かる」という理解の表現です。これは理解しているのではなく、こちらの考え方・感じ方で相手の気持ちを推し測っているだけなのです。
なので日常会話でも安易に「よく分かる」と言ってしまうと、「この人、私の気持ちなんて理解していない」と思われてしまいやすくなります。
カウンセラーの態度その3:自己一致
自己一致とはクライエントと人間関係を持っている時にカウンセラーがありのままになることを指します。
とりつくろったり、仮面を被ったりしないで、その時に自分の中に流れている感情や態度を隠し立てしない時、クライエントに建設的な人格の変化が起こりやすくなるのです。
クライエントが問題であると考えていることの原因探しに取り組むよりも、その時のクライエントの心の動きに対して、カウンセラーが感じていることを素直に表現することで、クライエントの中に気づきが起こり、行動の変化を促されていきます。
当院の整体を受ける方は「患者」ではなく「クライエント」
余談ではありますが、当院の整体やカウンセリングを利用される方を「クライエント」と呼んでいます。
当院は医療機関ではありませんので「患者」という呼び方に違和感があります。
なぜなら「患者」には「病気に罹った人」という意味合いが含まれ、個人的には依存的で弱者であるように感じられるからです。
当院では「人は自らの力で治っていこうとする力がある」という考えの元に、整体やカウンセリングを提供しています。そのため「相談者」という意味合いを含む「クライエント」という言葉が適していると考えています。