整体 メンテナンスの目的 | 整体は大阪心斎橋のエルンテ整体院
当ページでは、メンテナンスの目的について当整体院の考え方について説明しております。あなたはご自分の(心身の)メンテナンスについてどのようなお考えをお持ちでしょうか?
脳ばかり使う生活
現代社会において「考えない」時間はほとんどありません。
社会生活を営んでいる限りは他人とのコミュニケーションは発生します。そしてその時々に応じて様々な考えを自動的に巡らせているのです。
例えば・・・
「この人と付き合うことは私にとって損か得か?」
「こうしたらあの人は優しくしてくれるだろうか?」
「私は他の人からこんな風に見られているかも(こんな風に見られると嫌だ)」
「こっちの店で買い物をしたらお得だ」
などと、自然と自分の価値観に合うように周りの人との関係を築いたり、行動していることでしょう。
この「損か得か」「上か下か」「キレイ・汚い」など価値観ばかり使って生きていると、脳を酷使している時間が長くなってくるのです。
そうするとどうなるのでしょうか?
脳ばかり使うと、感度が鈍り全体のバランスが崩れる
脳中心の生活をしていくと、血液が脳に集中しやすくなります。すると首から下の体の部分への意識が少なくなります。
首から下の体の部分への意識が少なくなるということは、どういうことでしょうか?
すなわち身体の状態を感じにくくなる(体感覚が鈍くなる)のです。
人間の身体には全身にセンサー(感覚器)が組み込まれており、絶えず外界の状態をチェックしています。
しかし脳ばかり使っていると、他のセンサーの感度が鈍くなるようです。
通常、症状が出る事で「体のバランスが崩れた」と思ってしまいます。しかしその前から身体の異常は起こっているのですが、センサーが鈍っていると気づきにくい。
身体のセンサーをうまく使えなくなる=身体を感じにくくなることで、不調の予兆に気づかなくなりバランスが崩れやすくなるのです。
メンテナンスとは「体に気づく」「体を感じる」ことが目的
人間の脳や筋肉は、毎日同じ内容の姿勢や動きそして考え方がスムーズに行えるように、体の内部で効率化を行っています。
そのため、頻繁に使う筋肉、神経、感覚器などは常にエネルギーを供給されて動きやすい状態にあります。一方で使う頻度の少ない筋肉、神経、感覚器などはエネルギーの供給が少なく、中々動きにくい状態です。
例えば、普段ペンを握って文字を書く習慣の少ない方は、いざペンを握って文章を書こうとした時に中々書けなかったりしませんか?
このように、どこにエネルギーを回して動きやすいようにしておくのかまで、身体は自動的に行っているのです。
こうした効率化の動きの時間が多いと、
・使われている筋肉や神経、感覚器 ⇒ 過剰活動
・使われていない筋肉や神経、感覚器 ⇒ 過少活動
となり、両者の間に開きが出てきます。
ここで問題になってくるのは、この体内部の過剰活動と過少活動について気づきにくいということです。
同じことの繰り返しにより、脳や感覚器が慣れてしまうことで同じ動きや対応しかできないし、体の状態を正確に把握することが難しくなります。
そこで「体の状態に気づく」「体を感じる」ということが大切になります。
これが当院でのメンテナンスの最も大きな目的であり、その時々の体調を整えることと同じくらい大切であると考えています。
気づきを促すために必要な事は?
体に対する気づきを起こすには、最初一人では中々難しいです。
なぜなら、人間には(うまくいっている)自分の物の捉え方・感じ方を外しにくいという性質が備わっているからです。
例えば、あなたのご自宅でいる時と職場でいる時のことを思い出して下さい。
肩に力が入っているのはどちらですか?
呼吸は浅いですか深いですか?
ゆったりしている感じはどちらで過ごしている時ですか?
というふうに普段の活動範囲でさえ、こうやって思い出し振りかえってみないと、ご自身の体について気づかないことが多くはないでしょうか・・・
気づきを促すために必要な事
・他人の視点や考え方に触れたり、取り入れる
・普段とは違う行動を取ってみる
などが挙げられます。
感じるために必要な事
・頭で考えることを一旦止めて、今体が何を感じているかに意識をむける
・静かな場所でゆったりとくつろぐ
などが挙げられます。
気づきには他人のサポートがある程度必要
些細な身体の感覚を掴めるようになるには、最初は身体を他人から見てもらったり、意見を訊くことは大切です。
よく最初から自分一人でやろうとする方がいらっしゃいますが、いくら体の感覚に精通していても独りよがりになりやすく、気づきが起こりにくい可能性があります。
ご自分の体を客観的に見たり感じたりすることで、気づきは起こりやすくなります。
気づきが起これば行動が瞬間的に変わりますので、体の姿勢や動作の変化が素早く起こりやすくなるのです。