胎動と芽生え
2016.03.20(日)
日頃たくさんの方々の身体に診ている中で、起こりやすい状態についてお話します。
整体を受けた初回から数回は、比較的症状からの快復と再発が繰り返しやすいです。良くなったと思ったら、また症状が強くなり再度施術を受けたら良くなって・・・状態が続きます。
その一進一退の時期からしばらくすると症状がある程度安定してきます。このままスムーズに回復するのだろうなと思っていたら、そこから中々進展が見られず停滞の時期が訪れることもあります。
この停滞の時期に直面されたクライアントさんは当院でもいらっしゃいます。ご本人も最初は「これくらいの快復なら早く良くなるだろう」と予想していたかもしれません。
でも一見早く良くなりそうな症状でも、ご本人の気づかない食生活・日頃の身体の使い方・思考パターンなどで快復が思うように進まないことも往々にしてあるのです。
そういう時期こそ待つ時期です。変化していないのではなく、身体の中で快復への変化が非常にゆるやかなスピードで起こっています。胎動しているのです。
実際に当院での腰痛および股関節痛のクライアントさん(お一人)からも
「先生!いつまで続けたら良くなるのですか!」
と訴えられたこともありました。
しかしありがたいことに、この方は私を信頼して下さり通院を続けられました。
そして1年後、当初の腰痛や股関節痛は快復したのです(現在では月1回ペースのメンテナンスで通院されています)。
変化を感じられない時期は、まるで植物の種が地中で芽を出しゆっくりと根を生やして、地上に出ようとしている状態にそっくりなのです。
是非あなたの身体を信じてあげてください。