整体 睡眠時 枕の影響 | 整体は大阪心斎橋のエルンテ整体院
当ページでは、肩こり・腰痛その他の不定愁訴における睡眠時の枕の影響について説明しています。
枕を見直すだけでも、首・肩こりや腰痛などに大きな効果があります。
枕が与える睡眠時の体への影響
毎朝あなたは気持ちの良いすっきりとした目覚めを感じていますか?
もし「首や肩のあたりが固まっている気がする」「仰向けで目覚めると腰が浮いて痛い」という体験をしている方は要注意です。
ご使用されている寝具、特に枕との相性が合っていない可能性が大きいです。
相性の合わない枕を使うと、首や肩のコリや張り、腰痛、冷え、めまい、頭痛、疲労感増大など様々な不定愁訴が表れてきます。
枕が合わないとなぜ不調が起こりやすいのでしょうか?
筋肉への余計な緊張
仰向けで寝た時に頭と胴体をつなぐ首の角度が決まります。
この角度によって、背骨の首の部分から腰の部分までのカーブが自動的に決まります。
このカーブが理想的なラインを描く時、睡眠時の体の負担は最も小さくなりますが、カーブのラインが理想的でない場合、背骨の周りの筋肉に余計な緊張を与えてしまうのです。
自律神経への大きな影響
睡眠時の体に負担を与える背骨のカーブは、周りの筋肉だけでなく首や腰の背骨の左右から出ている脊髄神経の流れに大きな影響を与えます。
脊髄神経の流れに影響があると、自律神経の働きが乱れが生じるために正常な働きが出来にくくなります。
冷えやめまい、疲労感増大などはその自律神経の働きが乱れることによって発症するのです。
日中の疲れや歪みの解消ができない
人間は日中様々なストレスを受けて疲れたり、精一杯バランスを取ろうとして体を歪ませます。
ストレスによる疲れや体の歪みは、睡眠時の寝返りによって解消していきます。
バタン!バタン!とスムーズに寝返りを打つ時の振動で、疲れや歪みは自動的にリセットされていくのです。
しかし枕が合わない場合、寝返りを打つことが困難になります。
寝返りが打てないと、疲れや歪みが翌日に持ち越され、どんどん蓄積されていくのです。
寝返りを打つことの大切さ
重力の掛かる方向を分散させて、血液や体液の流れを促進する
寝返りせずにずっと同じ姿勢でいると、敷布団やマットレスと接触している部分は圧力が掛かりやすくなります。
するとその部分の血液は循環が悪くなったり、重力のかかり方が一定であるため、血液や体液が体の一部分に滞留しやすくなります。
血液循環が滞ると肩こりや腰痛が起こりやすくなるので、体は重力のかかる部分を寝返りによって分散させて、血流を促進しようとしているのです。
寝具との間のこもった熱を逃がし、温度調節と発汗を促す
睡眠時に体は発汗します。
発汗には体温調節(気化熱により体温を下げる)という重要な機能がある一方で、体が圧迫されている側の発汗が抑制される“半側発汗”という性質もあります。
寝返りは寝具の中に対流を生じさせることで、寝具の中の温度や湿度を調節し、バランスのとれた発汗を促しているのです。
睡眠サイクルを整える
睡眠にはレム睡眠とノンレム睡眠があります。
さらにノンレム睡眠は4段階に分類されます。
一晩の睡眠は、このレムとノンレム睡眠を段階的に繰り返しており、質の高い眠りにはこのサイクルが重要と考えられています。
例えば深い眠りとされるノンレム睡眠の段階3や4が異常に長く続くような睡眠は良い睡眠とは言えません。
そして寝返りは、
・睡眠段階3あるいは4の終了時
・レム睡眠に移行するノンレム睡眠期
・レム睡眠の終了時
に発生します。
そのため、寝返りには睡眠段階を移行させるスイッチのような役割があると考えられています。
あなたの体にとって良い枕を決める3つの要素とチェックポイント
以上のことを踏まえると、体にとって良い枕とは「寝返りをスムーズに打つ事が出来る枕」ということになります。
そして体にとって良い枕を決める要素は「高さ・固さ・幅」です。
この3つの要素がしっかりと合わさり整うことで、あなたの体にとって良い枕が出来るのです。
この3つの要素のチェックポイントをこれからご説明します。
チェックポイント(1) 寝返りのスムーズさ
①枕を頭の下に敷いて、仰向けに横になります。
②左右に寝返りを打ちます。
③それぞれ引っかかることなくスムーズに90度横に向く事ができるかどうか確認します。
④逆にお尻の位置を入れ変えたり、力を使わないと回らない場合は枕の高さと固さが合っていません。また寝返りを打っても枕から頭が落ちてしまうような幅でもダメです。
チェックポイント(2) 寝返りを打って横向きになった時の体と頭の位置
①寝返りを打って横向きになります。
②ご自身の横向き姿をご家族に見てもらったり、姿見で確認します。
③顔の中心線と喉元から股間までの体の中心線ができるだけ一直線になるかどうか確認します。
現在お使いの枕は上記のチェックポイントをクリアしましたか?
もし、チェックポイントをクリアできない場合は枕を調整したり新しく自作する必要があります。
無料で枕チェックを行っています
当院ではご希望者の方に無料で枕チェックを行っております。
上記の手順で分からないこともあるかと思いますが、
・当院の整体を1回以上受けられている
・ご自宅でご使用の枕をご持参頂ける
以上2つの条件を満たされたご希望の方に限らせて頂いております。
ご希望の方は院長までお申し込み下さい。
枕に関するおすすめ本
当院の枕チェックは16号整形外科の院長である山田朱織先生の著作を参考にしております。
枕革命 ひと晩で体が変わる (講談社プラスアルファ新書)
病は寝ている間に治す!(学習研究社)
枕について詳しくお知りになりたい方は是非お読み下さい。