肩こり・首こり 妊娠 | 整体は大阪心斎橋のエルンテ整体院
このページでは妊娠中の肩こり・首こりの対処法について説明します。
なお、慢性的な痛みが強い場合は、筋肉の拘縮や頸椎の歪みなどが考えられますので、妊娠中の場合でもプロの施術により整えた後に毎日意識して行っていくのがおすすめです。
妊娠中の脊柱の状態
妊娠中でも首こり・肩こりを感じる場合、頭と首の位置関係に問題があります。
右の図をご覧下さい。
お腹の赤ちゃんの成長と共に、腹部の子宮が大きくなっていきます。
すると腰椎が前に引っ張られてしまうために、腰のカーブが前方にきつくなります。
体はその歪みからバランスを取ろうと自動的に反応しますので、胸椎が後ろへ行き、頸椎(首の骨)が前に倒れるような姿勢を取ります。
また皮膚は全身に繋がっているため、首から重い荷物をお腹に下げているような形で引っ張られやすくなります。
基本的に妊娠していない方と同じ首こり・肩こりの仕組みなのですが、体重が増えていることでより負担が大きくなっています。
また妊娠中のホルモン「リラクシン」の分泌によって、関節を支える靭帯や筋肉がゆるやすいため、よりしんどさを感じやすくなることもあります。
上図の出典:図説AKのテクニック 脇山得行 エンタプライズより
基本姿勢その1 「仙骨を立てる」
妊娠中の場合、腰に掛かる負担が大きくなりますので、「首の後ろ固定」よりも先にこちらを意識する方が有効です。
「仙骨を立てる」というのはどういうことでしょうか?
それは尾骨を前方に出すイメージを持つことです。
このイメージを持つと、骨盤底筋群が自然と使われるため、お尻がキュッと締まった感覚になります。
尾骨が前方に向くと、仙骨が立っていくので脊柱が自然なS字カーブになっていきます。
すると、背筋が伸びやすくなり、腰に掛かる負担も減っていきます。
首の骨も後ろへ移動しやすくなるので、後ろ固定がやりやすくなるのです。
首こり・肩こりはその付近の筋肉の緊張をゆるめることも大切ですが、骨盤の中央にある仙骨まで関連しています。
妊娠中の方はまず、腰から整えていくことが普段の生活から大切になってくるのです。
上図の出典:仙骨姿勢講座 吉田始史 BABジャパンより
基本姿勢その2 「首の後ろ固定」
仙骨が立った後で、首の後ろ固定を行います。
首の後ろ固定については「あごを引く」ことが常に意識することが大切です。
感覚としては頭蓋骨と首の境目あたりに「ズ~ン」という重さを感じるポイントが「首の後ろ固定ポイント」です。
上図の出典:仙骨姿勢講座 吉田始史 BABジャパンより