骨盤の構造 整体 | 整体は大阪心斎橋のエルンテ整体院
骨盤は骨格の要です。骨盤が歪むと様々な症状をひきおこします。
骨盤とは、腸群や膀胱・子宮などの大切な臓器(消化器・泌尿器・生殖器)を包み込む形になっている骨格です。
ちょうどパンツのウエストの部分に位置する腸骨(ちょうこつ)と、座るとイスに当たるお尻の
坐骨(ざこつ)と、膀胱の下の恥骨(ちこつ)と、尾てい骨(尾骨)の上にある三角形の
仙骨(せんこつ)から成っています。
腸骨と坐骨と恥骨をあわせて寛骨(かんこつ)と呼びます。
女性の骨盤は男性の骨盤に比べると、妊娠・出産のために横に広い構造になっています。
仙骨の上には、脊柱が前後にカーブを描きながら積み上げられています。
骨盤が歪むと脊柱にも歪みが生じます。
歪みを別の歪みを生じることによってバランスを取ろうとするからです。
骨盤は上半身の骨格を支える大切な要であり、人間が直立歩行するためになくてはならない重要な骨格なのです。
骨盤の構造 仙腸関節
骨盤の構造で重要なのが仙腸関節(せんちょうかんせつ)です。
背骨の一番下の仙骨と左右の腸骨の間にある関節です(下図参照)。
筋肉よりも固い靭帯(じんたい)という組織で結ばれています。
医学的には不動関節と言われていますが、実際には数mm動くことが確認されています。
よく言われる「骨盤の歪み」とは、この仙腸関節のずれを指すことが多いのです。
人体の骨格バランスを考える上で非常に重要な関節です。
仙腸関節がずれると、腸骨と仙骨のバランスが悪くなり、仙骨の上に乗っている脊柱が前後または左右に傾きます。 さらに悪くなったバランスを整えるために、背中の上部や首の付近で二次的に歪みを作り出します。
仙腸関節は脊柱全体を支える土台の部分ですので、仙腸関節の歪みは全身に影響を及ぼします。
骨盤の構造 腰仙関節
腰の骨(腰椎)の一番下の骨(第五腰椎)とその下の仙骨でつくられる関節は腰仙関節と呼ばれています。 上図では緑色の仙骨の真上に位置する白い骨が第五腰椎です。その間にある関節を指します。
第五腰椎と仙骨が作る角度によって、上半身の重さが腰仙関節に掛かってくる際の負担が全く変わってきます。 腰仙関節を痛めて腰痛を訴える患者さんも非常に多いです。仙腸関節とともに注意深く調整する必要がある関節です。
この関節が歪んでいる場合、すべり症や椎間板ヘルニア、坐骨神経痛など様々な症状が起きやすくなります。
骨盤の構造 股関節
上図では足の大腿骨が電球のソケットのように、骨盤の寛骨臼(かんこつきゅう)にはまっています。
そのはまっている部分の関節が股関節です。
股関節は球体関節であり、どの方向にも動くようになっていますが、上半身の体重を支えて下肢に伝える必要があるため、実際の股関節周りの深い部分には靭帯が絡み合って股関節の構造や動きを支えています。
股関節というと足のそけい部(※)を想像する人が多いですが、腰痛を訴える人の中には、股関節に問題がある場合もあります。
股関節の歪みも、腰・肩・首・足首など全身の骨格の歪みと関連します。
また横座りや足を組んで座る習慣が股関節の歪みを作りやすくします。
(※)そけい部とは、股関節を曲げた時に皺になっている脚の付根周辺を示します。